心霊スポット 怖い話 奈良県 石神神宮の池

石神神宮の池に棲むといわれている馬魚

奈良県天理市には日本書紀にもその名の見える石上神宮という由緒正しい神社があります。

 

その神社の社務所の前には白砂の広場を挟んで大きな池があり、
鯉や亀が泳いでいます。

 

実はその池には、
人面魚ならぬ馬の頭をした魚がいるという伝説が古くからあり、
薄暗い夕暮れ時に水面に顔を覗かせたとか、
聞こえてくるはずのない馬のいななきがどこからともなく聞こえてきた、
といったような噂が絶えず囁かれています。

 

この魚は馬魚(ばぎょ)という名前で、
歴史上の人物にまつわる伝説があると言われています。

 

鎌倉時代の末期から室町時代にかけて後醍醐天皇という人物がいました。

 

足利尊氏という武将とともに鎌浦幕府を滅ぼしたのですが、
足利尊氏と対立し、京都を追われることになります。

 

その後醍醐天皇が石上神宮の池の前で休憩したとき、
連れていた馬がいななき続けておさまりませんでした。

 

敵から追われる身である後醍醐天皇は、
その鳴き声から自分の居場所が敵方に知られるのを恐れ、
その馬の頭を刀で打ち落としたそうです。

 

その馬の首は池に落ち、
それが魚になって今も石神神宮の境内の池に生き続けているというのです。

 

この池は鬱蒼とした木々に覆われていることもあり、
昼間でも薄暗く、緑色に濁った水の深さを計り知ることはできません。

 

いつ馬の顔をした魚が浮かび上がってきてもおかしくないような、
そんな雰囲気のあるスポットになっています。