心霊スポット 怖い話 長野県 釜トンネル

長野県釜トンネルの思い出

山歩きが趣味だった小生ですが、
昭和の中頃はじめて冬期の穂高へ行ったときの事です。

 

全国的に人気の上高地ですが、
この地へ入るのには「釜トンネル」という、奇怪なトンネルを徒歩で抜けなければなりません。

 

夏季は車が入るので問題ないが、
冬季には通行止めとなるので徒歩で越えなければなりませんでした。

 

この釜トンネルと言うのは、全長が500m以上、勾配も15度以上もあり、
勿論、照明などはなく、それにトンネルの中は中間位で、ほぼ直角に近く曲がっているのです。

 

さらに、更に魂げたことにトンネル内の表面は、
岩石の様なゴツゴツした岩肌がソックリそのまま露出していて、いたる所でポタポタと水滴を落としているのです。 

 

真っ暗闇の中で、頭に付けたヘッドランプの照灯も頼りなげで、
全くほんとに恐怖と危険極まりない、地獄の様な釜トンネルでした。 

 

ただ、このトンネルの中で唯一いい事は、外の気温より遙かに暖かいと言う事でした。

 

この釜トンネルは、名物の梓川がこの地だけがV字状の険しい峡谷になっていて、
昭和の初めに永い期間をかけて、手掘りで堀ったと言われています。

 

しかも、このトンネル堀りは朝鮮半島の人達によって強引に掘り進められといい、
この時、事故で死んだ作業者の大勢が埋められているいう噂もあったのです。 

 

又、このトンネルは冬山の遭難者の一時保管場所にもされていたといい、
兎に角、この奇怪な釜トンネルには、死者の魂が凹凸激しい岩陰に潜んでいるという噂もあり、
特に、登山者の取っては背筋がゾッとするような、トンネルだったのです。

 

当時の釜トンネルは、”幽霊が潜むトンネル”などと言われていて、
筋金入りの心霊スポットであり、実際に恐怖体験した我々は、
冬山は怖くなかったけど、釜トンネル怖さに以来二度と穂高の冬山には行きませんでした。