心霊スポット 怖い話 家 子供

不可解な出来事の多かった子供のころ住んだ家

私が小学校のころ、地元でも有数の心霊スポットであった場所に自宅がありました。
私の家族が購入した家は築20年の木造一戸建てでした。
私が夢にまで見ていた2階建ての一軒家で、
とにかく嬉しくて天にも昇る心地でした。

 

2階に部屋が二つあったのですが、
洋風の部屋を私が使うことになり、もう一つの和風部屋は、
当時自衛隊十科学校に入学してほとんど一緒に住んでいなかった兄の部屋になりました。
住み始めて数か月経ち、私の部屋のベッドが壊れて修理することになり、
その間、とりあえず留守の兄の部屋のベッドで寝ることになりました。

 

その晩私は突然目が覚めてしまいました。
部屋の中は真っ暗だったにもかかわらず、
ぼうっ青白い光が見えました。

 

私は横向きに寝ていたので、ふすまのあるあたりにその光が見えていましたが
その光の真ん中あたりに人の顔のようなものが浮かび始め、
その顔の周りを火花のような閃光がぐるぐると速く回転していました。
ビックリして体を動かそうとしましたが、金縛りのような状態で、少しも動けませんでした。

 

ベッドの脇で寝ている犬が目の端に移りましたが、犬は平然と寝ていました。
なぜこれに気付かないのか、どうして助けてくれないのか、
とにかく心の中で助けを呼びましたが無駄でした。
恐ろしくて目をつぶろうとしても、目の前の顔は姿を消しません。

 

私が金縛りにあう時は、いつも仰向けの時と決まっていたのですが、
横向きでの金縛りは初めてでした。
呼吸もなんだか苦しくて体にずっしりと重みを感じました。

 

閃光は激しさを増し、その真ん中にある顔はだんだんはっきり見えてきました。
怒りに歪んだ血まみれの顔でした。
凄まじい形相で睨まれてとにかく恐ろしくて恐ろしくてたまりませんでした。
何か叫んでいるように激しく口を動かしていましたが
私には何も聞こえませんでした。

 

私にできることと言ったら、祖母が唱えていたお経を一生懸命思い出し、
言葉にならないお経を心の中で唱え続けることだけでした。
私には果てしなく長い時間に感じられましたが、
しばらくしてふっと血まみれの顔は姿を消し、
暗闇が戻りました。同時に、金縛りも解けましたが、
恐ろしさのあまりしばらく放心状態だったのを覚えています。

 

極度の緊張が解けたせいかそのまますうっと眠りに落ちました。
それ以降、その血みどろの顔は二度と現れることはありませんでした。
でも、この兄の部屋には何かいる感じがするのでした。

 

この体験の後、私の従姉が、兄の空き部屋に数日泊まりに来たことがありました。
その日も、私は自分の部屋でうっかり昼寝をしてしまい、
隣の部屋からの物音で目が覚めました。

 

「ああ、従妹がなにかやっているんだな。それにしても激しい音だな。」と思いながらも
惰性にまかせてそのままベッドに横たわっていました。
そうしていたら、玄関から、「ただいま!」と母と従妹の声がするではありませんか・・。

 

隣の部屋は誰もいなかったというのに、あの物音はなんだったのだろうという疑問が
すぐさま湧いたけれど、怖くて隣の部屋に駆けつけることはできませんでした。
その部屋を使っている従妹に悪いと思い、そのことは伏せておいたけれども、
従妹は何も言ってこなかったところを見ると、彼女は何も見たり感じたりはしなかったようでした。
従妹が自宅に帰った後も、時々物音は聞こえ続きましたが、
とにかく私は隣の部屋に入らないようにしていましたが、やがて何も起こらなくなりました。

 

しかし、その家にはいつも誰かがいるような感じがしており、
次に引っ越した家にはその「感じ」はしなくなったため、
やはりあの家には何かいたのだと確信しました。